OTCBBとは

OTCブリティンボードの概要と歴史を公式サイトから要約したものです。
原文は、OTC-BB公式サイト/概要と歴史 をご覧ください。

 概要

OTCブリティンボード(OTCBB)は、店頭(OTC)株式についてのリアルタイム相場、最後売買価格と売買金額を提供します。OTC株式は、NASDAQや証券取引所(ニューヨーク等)に上場していない株式です。また、OTCBB証券は、米国株式、海外株式、ワラント、ユニット、米国預託証券(ADR)等を含みます。
2012年9月時点で、2,228証券が87マーケットメーカー(証券会社)を通じて売買されています。

*1 マーケットメーカー制度
マーケットメーカー(Market Maker)とは、個別の金融機関(または複数の金融機関)がAsk(売値)とBid(買値)を提示していつでも取引に応じる者のことを示します。
FINRAのマーケットメーカー一覧はこちらから。

 歴史

1990年6月、OTC-BBは市場構造改革の一貫として、透明な店頭株市場取引を実現するために、試験運用を開始しました。1990年のペニーストック改革法は、米国証券取引委員会(SEC)に法的な必要条件を満たした電子取引システムを確立するよう要求しました。1993年12月からは、会社は業務の90秒以内にAutomated Confirmation Transaction ServiceSM(ACTSM)を通してすべての国内のOTC持分証券の取引を報告することを要求されました。

1997年4月、SECはOTCBBの活動を承認しました。そして 1998年4月、SECに登録されるすべての外国の証券とADRのリアルタイム売買情報をとOTCBBが提供できるようになりました。

1999年1月4日に、SECはOTCBB適格ルールを承認しました。OTCBBにリストされる証券は、財務情報を届け出ることが義務付けられました。そして、2000年6月までには、OTCBBの財務情報はSECの財務情報開示システムであるエドガーデータベース(*1)に公開されています。

 *1 エドガーデータベース
エドガーシステムは、Electronic Data Gathering, Analysis and Retrieval Systemの略称で、米国の証券取引委員会(SEC)が管理・運営する法定開示書類の電子媒体を利用した開示システムです。 発行会社から法定開示書類の受理、審査、一般投資家へ情報提供の機能を有しており、当システムを通じて開示された法定開示書類は、SECのホームページから閲覧することが可能となっています。 OTC-BBに株式公開するためには、エドガーシステムによる情報開示が必要です。
エドガーデータベースはこちらから閲覧できます。

OTCBBには、二つの大きな意義があります。一つはペニーストック投資の場です。(ペニーストックとは株価が1ドルに満たない株式で、大化け狙いができると言われています。)

そしてもう一つは、ナスダック、NYSE MKT(以前のアメリカン証券取引所)、そしてNYSE(ニューヨーク証券取引所)へステップアップするための新興市場としての価値です。

このサイトの目的は、新興市場としてのOTCBB/OTCQB/OTCQXの価値を日本に広めていき、ベンチャー企業の新しい選択肢を提供することです。