米国株式市場

主要米国株式市場として、三大証券取引所と言われるニューヨーク証券取引所(NYSE)、ナスダック、NYSE MKT(旧アメリカン証券取引所)に加えて、その準備市場に位置付けられるOTCブリティンボード(OTCBB), OTCQX, OTCQB があります。
最初にOTCBB/OTCQB/OTCQXで店頭公開・資金調達を実現し、上位市場にステップアップすることが、ベンチャー企業の重要な財務戦略とされています。

NYSE ニューヨーク証券取引所

世界最大の証券取引所。上場基準が厳しく世界の有力企業のみが上場。2007年4月4日、ユーロネクストと合併し、新会社NYSEユーロネクストが持株会社として発足、その傘下で管理運営されています。
http://www.nyse.com/

NASDAQ ナスダック 

世界第二位の取引高の店頭証券市場。マイクロソフト社・デルコンピューター社などの企業も登録。選別された大企業を対象したGlobal Select Market(GSM)/大企業向けのGlobal Market(GM)/ベンチャー企業向けのCapital Market(CM)があります。
http://www.nasdaq.com/

NYSE MKT

かつてのアメリカン証券取引所(AMEX)で米国の三大証券取引所の一つ、2008年よりNYSEユーロネクストの傘下になります。米国の主要取引所の中で唯一、株式をはじめETF及びオプションといった多様な商品を提供しています。
http://www.amex.com/ 

OTCBB   OTCブリティンボード     

監査済財務諸表の登録を行っている銘柄を売買する市場で、米金融取引業規制機構(FINRA)により管理されています。ナスダックやアメリカン証券取引所への上場準備市場としての性格を持っています。
http://www.otcbb.com/

OTCQX / OTCQB

ピンクシートを含めてOTC Markets Groupが管理/運営しています。信頼性の高い店頭マーケットとして、2007年にスタートしました。OTCBBと同様、ナスダックやNYSE MKT証券取引所への上場準備市場としての性格を持っています。
http://www.otcmarkets.com/

OTC Pink ピンクシート

非上場銘柄に関するマーケット・メーカーの気配値をインターネットに掲載しています。 ピンクシートへの登録は、マーケット・メーカーによる申請だけで可能であり、発行者が法令上要求される以上の情報開示を行う必要はありません。日本のグリーンシートは、このピンクシートを範に立ち上げられました。
http://www.otcmarkets.com/



※米国証券市場公開企業としての責務

米国会計基準に基づいた監査済の英文財務諸表が必要です。また、英文による情報開示が必要です。

 ※FINRA (金融取引業規制機構)について

2007年秋、全米証券業協会(NASD)とニューヨーク証券取引所(NYSE)の会員規制機能(NYSEレギュレーションによって担われていた)の合併により、米国証券業界の新たな自主規制機関FINRA(金融取引業規制機構)が発足しました。FINRAは約5,100社にのぼる 全米の会員証券会社や登録外務員の監督などを行い、米国証券業界の自主規制の中心的な役割を担うことが期待されています。
http://www.finra.org/

※米国証券取引委員会(SEC)について

SECは独立の連邦規制当局です。投資家保護と公開企業への迅速な情報開示を保証することが目的。 法的措置・罰金の徴収を行い、登録・上場を取り消す権利を有しています。
http://www.sec.gov/

 ※エドガーシステムについて(Electronic Data Gathering, Analysis and Retrieval System)

米国の証券取引委員会(SEC)が管理・運営する法定開示書類の電子媒体を利用した開示 システム。発行会社から法定開示書類の受理、審査、一般投資家へ情報提供の機能を 有しており、当システムを通じて開示された法定開示書類は、SECのホームページから閲覧することが可能となっています。上記市場に株式公開するためには、エドガーシステムによる情報開示が必要です。
http://www.sec.gov/edgar.shtml